序章 愛猫の異変にいち早く気づくために
1章 体の状態・行動
2章 おしっこ
3章 吐く・ウンチ
4章 目・鼻・耳・口
5章 皮膚・毛
に現れる病気のサインを解説
~本書の目的~
この本は、体調不良や痛みを抱えている猫の体から発せられている“SOS”のサイン(症状)と、そこから考えられる原因を、猫といっしょに暮らす方へまとめてお届けする目的で制作しました。
猫は、弱みを見せまいと不調を隠したがる動物です。それゆえ病気の発見が遅れがちで、動物病院を訪れる頃には悪化してしまっていることも多々あります。愛猫の様子から「ちょっと変?」「いつもと違う」といち早く気づいて行動に移せるように。さっと手に取って確認する1冊としてご活用ください。以下、飼い主さんがおさえておきたい3つのポイントです。
1)猫の病気のサインを「知る」
猫の体や行動に現れる異変を具体的に知っておくと、「これは病気かも……」と、疑えるようになります。症状として表に出てくる頃には病気が進行しているケースも珍しくありませんが、早期発見・受診することで治療を施したり、仮に治せない病気であっても進行を抑えたり、苦痛を緩和したりすることにつながります。
2)命に関わる病変を「見逃さない」
「なんか元気ない?」「やせたね」「最近よく吐くね」「これって咳(せき)?」。軽い体調不良だろうと思い込むうちに、急速に命が危ぶまれる状況にまで陥りやすいのが、猫の病気の特徴でもあります。「ちょっと様子を見ていた」ことによって、命運が分かれてしまいます。人の感覚で考えず、「猫にとっては緊急事態」を見逃さないように。
3)必要な情報を獣医師に「伝える」
愛猫の具合が悪い時に「いつもの様子と違う」と最初にわかるのは、獣医師ではなく、一番そばで見守っている飼い主さんです。そして自宅でしかわからない情報は、獣医師が原因を絞って治療へのステップにつなげるための重要な手がかりとなります。動物病院でできるだけ多くのヒントを渡すための「伝え方」も大事です。
猫の不調、とくに命にかかわる病変に
いち早く気づいて対応できるようになる情報が、
写真と図解たっぷりに詰まっています。
全ページカラーで、症状ごとに区切った
読みやすくて、くわしい構成の実用書です。
飾りたくなる、かわいい猫のイラストの表紙が目印。
税込2222(ニャンニャンニャンニャン)円。
発売日は、2月22日=猫の日。